掛軸落款虎の巻買取りました

最近、骨董品の買取では掛軸や古文書も多くなかなか解読できない書画も出てきます。
そこで今回はたまたまですが伺ったお宅が骨董品のコレクターだったので虎の巻や美術書を数冊譲っていただきました。この写真の「日本美術書家人名〇〇」は我々骨董業界の中でもなかなか手に入らない古書です。ラッキーなことに買取でき少しづつでも勉強してゆきます。特に掛軸の落款は普通の方ではほとんど読めませんし骨董の仲間でも読める方は獄わずかです。上巻下巻とあり印刷された時代も大正時代の物です。これ自体が古書としても価値があり買うと高い専門書です。頼山陽から始まり鈴木晴信や玉翁や竹田あたりも網羅されています。

さてこの掛軸の書画ですがむかしから基本的な形やルールもあるようです。掛軸(かけじく)とは、書や東洋画などを掛けて鑑賞できるように表装したもので、下端に装着した軸木に巻きつけて保管します。書画などの周囲に表装裂(きれ)や紙を配し、複合材料を継ぎ合わせて、裏打ちを施して調整し、補強する構造です。表装された作品(掛軸)は、床の間などに掛けて鑑賞され掛物(かけもの)とも呼ばれ、日本の室内装飾では重要な役割を果たしていますね。
掛軸は日常掛、季節掛、慶事掛、仏事掛、節句掛など様々な種類が存在しますが、それぞれ時節や行事、来客などによって最もその場にふさわしいものに掛け替えて楽しみます。春には桜、夏には朝顔・・・お祝いの時には鶴亀、仏事の時には南無阿弥陀仏といった具合にその場その場の雰囲気を最も大切にした掛軸を飾るのがルールです。そのように掛軸の楽しみのひとつはその場、その瞬間に最もふさわしい物を選ぶ事が大切だと教えられてきました。この掛軸を楽しむために勉強してより一層、骨董屋として精進してゆきます。
骨董品買取の福岡玄燈舎 受付年中無休 電話050-3569-2100

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